児童虐待予防教育は、


子ども自身の力で、自分の「命」「体」「心」「未来」を守ることができるよう、知識と正しい情報、勇気を与える教育です。

それはすなわち、子どもたちの『生きる力』をサポートする教育です。

なぜ、児童虐待予防教育が必要なのか。


児童虐待は、家庭内や親子間だけの問題と、思っていませんか?

例えば、
学校の先生、保育士、スポーツコーチ、クラブ指導者、ベビーシッター、親戚の人、親の友だち、近所の人など、子どもに関わる職種や日常的に身近にいる存在(第三者)が「虐待者」となる場合があります。
この場合、子どもから信頼を得ていたり、巧妙な「てなずけ」によって虐待と意識させなかったりするため、被害が潜在化しやすいのです。

また、世界的に見ると、性搾取を目的とした児童誘拐や人身売買といった犯罪も深刻であり、この危険性(子どもを狙う魔の手)は、現代の子どもたちが簡単にアクセスができるオンラインゲームやSNSなど、インターネットの中に多く潜んでいます。

児童虐待予防教育によって、
自分をとりまく、あらゆる危険性について学び、被害者にならないための心構えと、予防方法を身につけることができます。

子どもは、常に大人が守ってあげなければならない「弱者」ですか?

もちろん、子どもは大人が守るべき「弱者」です。しかしながら、常に大人が見張っていることなどできません。

本来、子どもは生まれもって「危機管理能力」が備わっています。
その力を引き出し、子どもを信じましょう。子どもにもできることが、たくさんあります。

児童虐待予防教育によって、

大人が見ていないときに起こる危険から、子ども自身で身を守ることができるようになります。

虐待を受けている子どもの特性を、ご存知ですか?

虐待を受けている子どもは---、
・自分に起こっていることが何なのか、分かっていないかもしれません。
・酷い目に遭うのは、自分のせいだと思い込んでいるかもしれません。
・嘘をつかれたり、脅されたりして、何も言えないかもしれません。
・どこに助けを求めたらいいのか、誰に話せばいいのか分からず、我慢をしているかもしれません。

児童虐待予防教育によって、
自分の言葉を使って、自分の力で、SOSを出せるようになります。

「幼児にも、性教育を」という、現代の動きをどう思いますか?

児童虐待予防教育という、虐待予防に特化した教育が、日本にはまだありません。ですから、有識者と言われる人たちの意見でさえ、「児童への性暴力を防ぐために、幼児期から性教育をはじめよう」というものです。
しかし、「性教育」はもともと、未成年の妊娠や性病の予防に焦点を当てたものです。
教育の焦点がぼやけてしまわないように、「性教育」と「虐待予防教育」を分けて、しっかりと考える必要があるとし開発されたのが、アメリカの児童虐待予防教育です。

児童虐待予防教育によって、
自分の体の大切さを知り、「体にはプライベートな部分があり、自分で守らなければならない」という意識が身につき、また、被害にあった場合、すぐにも助けを求めることができるようになります。

まだまだ多い「必要なし」とする声を、どう思いますか?

「幸せに育てられている子どもたちに、わざわざ虐待について教える必要がありますか? 子どもを怖がらせるだけではありませんか?」

これは、よく言われる言葉です。
しかし、幸せに育てられている無垢で無知な子どもこそ、虐待者・犯罪者にとって、「格好の獲物」なのです。

「なにも知らない(無知)」は、もっとも危険なことなのです。
児童虐待予防教育を受けた子どもと、受けない子どもでは、知識と情報量、人格の形成に大きな差があることが、アメリカでも実証されています。

児童虐待予防教育によって、

子どもは、知恵と勇気、正しい情報を身につけることによって、その後の人生にも強く生きていくことができます。


児童虐待予防教育は
『人を育てる』教育です。

子どもの育成に不可欠な、四つの『育』に働きがけをし、健やかな成長をサポートします。

アプローチする、四つの『育』

児童虐待予防教育は、
世界中で必要とされています。